相変わらず生気がない日々が続きますが、前回の続きからで会社に赴いてからのやり取りの続きを始めましょう!
ナンバー2の方が怪我させた相手の診断書を出し読み上げます。
「靭帯損傷!全治1週間!」
自分はそれを聞いた時、「靭帯損傷」という言葉で怖くなってしまったと同時に「1週間で治るんだ」と安堵したのを覚えています。
それを聞いても無言を貫いていると、長が「誠心誠意謝るなら、俺がなんとかしてやるよ」と言いました。
その言葉を聴いた時、「辞めるって言ってるのになんとかしてやるってなんだよ」と思ってしまいました。今振り返ると本当長は私が辞めたら私の人生が大変な事になるってのが分かっていました。肝心の私は完全に人生舐めていました。
なので謝りたくなかったので、暫く無言でいました。しかし沈黙が続き、向こうも私に辞めてもらいたくないってのを察し(もちろん自分の事を思っての事だと)、渋々「わかりました。謝ります。○○さん(怪我をさせた相手)は今どこに?」と言いました。
すると、長が即座に「よし、行こう!」と言ってナンバー2、現場の最高責任者と共に颯爽と部屋を出ていきました。怪我をさせた相手に電話でもするんだろうと思いました。今振り返ると、この相手もバイクはなかったものの、実は会社に来ていて別室にいたのではないか?と思いますがそれはどちらでもいい事ですね。
謝ると言ったので、すぐに戻ってくると思っていたのですが、何分位経過したか覚えてませんが、暫く戻ってきませんでした。独り言で「おせーな」と言った位です。待ってる間の心境としては結局まだ続けるんだと思っていました。過去にも揉めて辞めようとした事があったので。
ようやく戻ってくるとまず長が曇った顔で「あ゛~~~」と深いため息をつきました。
その溜息が今後の私の人生を見透かしている様な象徴的なものでした。
そして長が口を開きます。「○○(怪我をさせた相手)があんな事されたの初めてだ!怖い!もう会いたくない!最初の医療費だけ払えばいいから辞めてくれってよ!」
それを聴いた時、「怖い!もう会いたくない!」の部分で私は鼻で笑ってしまいました。「男なのに、喧嘩で負けた位で情けない」と思ってしまいました。私自身もこの職場で何も出来ずに力負けした相手がいましたが、その時、怖いという感情は抱きませんでした。寧ろ体を鍛えてこの差を少しでも埋めたいと思いました。まあ40前半のおっさんの発想ではないとは思いますが。はっきり言って精神年齢は低すぎたと思います。こういう考えが自滅に導いたのだと思います。まあ正直この会社は会社に行っているというより、男子校に行ってるような感じでした(男子校ではなかったが)。まあこれが居心地が良くて、この会社のいい所だとは思います。それから「怖いからもう会いたくない」というのは半分嘘で半分本当位で、本音は元々この方は私の事を良く思っていなくて、辞めさせるいい機会だと考えたのが、真実の様な気がします。そもそも私が文句を言うのは想定の範囲内で、文句を言ってきたら、こう言い返して、怒らせてやられようと既にシミュレーションしていたのではないかと思います。自分がどういう事を言われたら腹が立つというのを過去私が怒った事を研究していたのではないか?と。う~ん考えすぎですかね?
ちなみにこの会社で自分が怒る条件としては、①自分の仕事を否定される、②怒鳴られる、この2つの条件を満たせば、ほぼ100%切れていましたw やはり彼はそれを知っていて敢えて怒らせようとしたって考えてしまうんですね。
話を元に戻しましょう。長が彼の要求を私に伝えた後、私は「わかりました。」と素直に要求通りにする事にしました。辞める事が何を意味するか全く想像できなかったので。分かっていれば
「それだけは勘弁して下さい!」と土下座して哀願していたのではないか?と思います。まあもう旗色悪かったので結果は変わらなかったでしょうが。
そして約束通り、その場で初診の医療費1万幾ら(覚えていません)を払いました。この時の自分は「1万幾らで済んで良かった」と安堵しました。まあ実際そうなんですがね。一生障害が残るとなると、こんな額では済まされないですがね。しかしこの会社を去って現在に至るまでの収入と続けてた場合の収入を比較すると現在の所、うん百万単位の損失になってしまったわけですが。この時はそんな事まるで考えていませんでしたね。これは元々私は数字に弱いという欠点が思い切り出た結果だと思います。まあやってしまったのは仕方ないとして。
そして月の半ばでしたが、長が「もう来るな!後は自宅待機!!」と言い、私は「わかりました」とだけ言いました。そしてナンバー2の方が「懲戒解雇にするか、自己都合退職にするか後日連絡します。」と言いました。現場の最高責任者は何も言いませんでした。
この方とはしょっちゅう口喧嘩をしていましたが、今振り返ると凄い良い方だったと気づきました。辞めてみて気づくなんて情けないと思います。この場を借りてお詫び申し上げます。正直自分が辞める事についてどう思っていたのかはわかりませんが。
最後に長が「次行ったら、二度と喧嘩するなよ!」と言い、私は「わかりました」と答えました。その時私は何を考えていたかというと、「いやもう働かないかもしれないから」と思っていました。超絶大馬鹿野郎でした。少なくはないが、これから先の全人生考えると圧倒的に足りない貯金額と後にインチキだと気づく投資信託の収入で気がデカくなっていました。なんか裸の王様みたいでした。
話が終わり応接室を出ると、ナンバー3の方だけに「お世話になりました」と挨拶しました(私みたいな雑魚に対して可愛がってくれたので)。本当はまだ挨拶するべき人はいたのですがね。なんか自分も冷めた部分がありまして。
そして現場の最高責任者であり、私の直属の上司の方のデスクで立ち止まり、挨拶して帰ろうと思い、待っていたのですが、長に何やら「なんで~~(聴き取れませんでした)なんだよ!」と怒られてるみたいで、長くなりそうなんで待つのを諦めて会社から去ってしましました。
今振り返ると、もの凄い非常識であり、「人としてどうなの?」と思える行為でした。しょっちゅう口喧嘩したが、結局は私に対して優しかった人に(といっても後になって気づきましたが)。本当ごめんなさい。こう振り返ると私は只の糞ガキだったんだなと思います。この会社は私が務めた中では一番長くて6年と数か月お世話になりました。30半ばで入ったのですが、クソガキ(30半ばにしては精神年齢低すぎ)のまま入社して、更に悪い事に長くなるにつれて、どんどん調子に乗ってしまいました。後輩には「こんな40になりたくね~」とか「○○さん(私)の人生終わってる。人間として終わってる」とは言われましたが、言われた時はピンと来ませんでしたが、この出来事を振り返っている内に後輩が言った事は正しかったと悟りました。
長くなりましたが、以上が「人生を終わらせてしまったあの日」の概要になります。
次回は息抜きとして音楽の記事でも書こうかと思います。そして次はこの一連の出来事の総括でもしたいと思います。